ファンタジア

展示が終わりました!



事前審査展という学部四年の卒展前で最後の学内展示がありました。
充実した制作期間、講評でした。
自分のキャパの乏しさや問題点、突き詰めていく方向性や特徴や目標……かなり色々見えてきました。いけ林。

クラスメイト・春日日向子の映像作品、雨のシーンで泣いちゃった。

自分の人生のストーリーでもない、自分の経験したことでもない、自分と似た感受性でもない「作家」から発信される表現に、様々な人が「共感」「共鳴」「共有」をするってやっぱりすごいと思います。


作家が作品を通して、鑑賞者自身の中の繊細な、言葉にできない意識にまで囁いてくれるっていうことは、鑑賞者としてのともみの願いでもあるし、作家としての望みでもあります。


作品を部屋にたとえると

良かった作品は奥まで見せてくれるような空間があった。
けど大多数の作品が壁を作ってて何を見せたいのか伝わってきづらかった。ドアの位置がわからなくて入れなかったり、立て付けの悪い網戸で網の隙間から中を覗いてるような。


優れた映像作品が2つあったのですが、作品の視点や撮り方や中身の構造が全然違って、その比較も面白かったです。

展示空間で作品同士の相互作用を見せるのも、作品が人に見られる体(てい)で存在してるという絶対条件があるんだ。


映像というメディアの持つ特徴だと思うけど作品制作に長期間かかる。
そして計画、整理、構築という作業が明確にある。
だから2人の作品は回転数も回転速度も十分感じられたのかもしれない。

勿論どのメディアの作品でもそうあるべきです。
どんな形式かはそれぞれだけど、回転数と回転速度に比例して、作品の中身も詰まると思います。

作品が「どう!?」て言わないで「あの、こんな感じです、今」みたいな覇気のない作品は見ても何も伝わってこないですから。


最近、森美のネイチャー・センスで見た栗林隆の映像も良かったですが、クラスメイトの映像も同じく引き込まれてしまいました。
内容も伝わってきたし、目に見えない、言葉にならない感覚が誘発された。いやそれ、すごい。抜群すごいよ。


また見たい。


2人に触発されて、ともみもあらためて意欲が湧いきました。


クラスメイトで面白い作品があって嬉しかったです。本当に。本当に嬉しいことです。


卒展ではみんな、力とか熱とかエネルギーとか、発揮できたらいいな!!



買い上げ賞とか目先のご褒美につられて盲目にならず、自分と自然を見つめます。



てくてく。